ABOUT

懐紙とは、

字の如く「ふところにいれて携帯する紙」で、「ふところがみ」とも呼ばれています。
懐紙というと、お茶席で使うイメージがあるかと思いますが、古くは平安時代より、人々は常に着物の懐に入れて持ち歩き、歌を書いたり、茶器を拭いたり、菓子などをのせたり、包んだりと、たった一枚の紙で多くの機能を兼ね備え、日本の生活に根付いてまいりました。

現代でも使い方は様々で、昔ながらの使い方に加え、飲み物の下に敷くコースターや食事の際のナフキンとして、お化粧の時にリップをおさえたり、パーティーで小皿として使ったり、また、心づけを包んだり、ポチ袋、箸置きなど、時代とともに多様です。

それを叶えている一つに、肌触りや見た目の繊細からは想像できない「強さ」という、和紙そのものの優れた機能性があります。

懐紙には「よそおい」「しつらえ」「ふるまい」というそれを取り出し使う行為(作法)としての美しさと共に、日本の心に宿る「おもてなし」としての美しさが存在し、便利さだけでなく、日本人の美に対する意識が日常の中で根付いてきた所作として、日々の生活を凛と豊かなものにしてくれるものでもあります。

心遣いはちょっとした所作にあらわれるもの。
長い歴史と共に受け継がれてきた日本独自の美しき心を、粋な大人の女のたしなみとして持つのはいかがですか。

茶道家 池田和歌子


アーティスト懐紙とは、
イマのニッポンのアーティスト達が時代のど真ん中で媚びることなく時流を超え、様々なマッシュアップによって、ニッポンの魅力を進化させ発信していくプロジェクト「百花繚乱」と、京都の懐紙専門店「辻徳」とによるコラボ懐紙です。